不貞の証拠とは何か②

自分で出来る「状況証拠」の集め方

決定的な証拠にはなりにくいが、矛盾なく積み重ねる事で有効性が出てくる状況証拠についての具体的な説明です。
①まずは忘れないように日々の、記録をする。日記のようにしておくと、客観性が保たれて良いでしょう。
②写真に収める。
③紙媒体であればコピーを取る。デジタルデータであればコピーして保存する。
④捨ててあるものなどであればとっておく

日記のつけ方
家を出た時刻や帰宅。何と言って出掛けたか(外出理由)、何で出掛けたか(乗り物)。服装や持ち物で気になったことは無いか。帰宅が遅れた場合はその理由。言い争いなどをしてしまった場合はその内容。その他、パートナーについて気付いたことを、日記のように書いておきます。矛盾点が出ないようになるべく事実を正確に記載します。忘れてしまった箇所は忘れたと書いておくのが良いでしょう。
後日、見返すと、特定のパターンや法則が見えてくることが多いです。
性交拒否も「婚姻を継続しがたい重大な事由」に該当する離婚原因として判例でも認められていますので、拒否の理由と合わせて記録しておきましょう。

領収書やクレジットカード等の明細書
日時、支払い内容まで詳細にチェックしておく。本人の話とくい違いがあった場合などはそのことも、日記に書いておきます。飲食店のレシートはほぼ人数が記載されていますし、店舗の所在地や購入した商品名まで分かります。

スマートフォン
スマートフォンやパソコンなどの端末は全ての情報が詰まっているといっても過言ではないでしょう。やろうと思えばいろいろな事が出来てしまいますが、個人の判断でお願いします。
中には「気付かれずにアプリを入れた」「酔いつぶれて寝ている隙に指紋認証した」等という方も居りますが、発覚した場合のリスクを考えると強引な手法はお勧めできません。
スマートフォンが見れた場合は、かなりの情報が得られることとなりますが、近年のスマートフォンはがロックされている事が当たり前ですし、見れないことがほとんどです。
代わりに、自身の端末やパソコンからパートナーのSNSを見たり、旅行サイトやWEBメール等にログインしようとする方が増えています。しかしこれらも「既読にしてしまった」「別の端末からログインして本人に確認通知がいってしまった」「愛人のSNSを見ていたら気付かずに、友達申請や『いいね』してしまっていた」等の失敗談はよく聞きます。SNS等があまり得意でない方は控えるか、信頼できる詳しい知人に任せるなどした方が良いでしょう。
共通のパソコンやタブレットなどは可能性は低いと思いますが、本人があまり詳しくない場合、検索サイトの検索履歴や地図の検索履歴、文章の予想ワード、ブラウザの閲覧履歴などで情報が得られるかもしれません。何かしらの情報が見られた場合、スマートフォンで撮影するか、スクリーンショット等で保存すると良いでしょう。

手帳・メモ帳
大事なことは記号やイニシャルにしてる場合があります。スマートフォンで撮影しておくとその時は不明でも、後に解読できるかもしれません。

その他
車の中や鞄の中、洋服のポケット等に怪しい物を発見した場合も同様に撮影しておきます。捨ててあるものなど本人が無くなったことに気付かないものであれば、そのものを保管しても良いでしょう。具体的には、煙草の吸殻、名刺、プレゼント、避妊具、何かのカギ、毛髪、特定の店のポイントカード等です。
その他、交通系ICカードの履歴、カーナビの検索履歴や軌跡、などからも情報が得られる場合があります。

暴力
身体にダメージを負った場合は撮影した上で、医師の診断書をもらっておきます。物が壊れた場合は暴れた様子がわかるように写真をとっておきます